年末に慌てない!いまから始める大掃除計画
時間があると思っていても、あっという間に訪れるのが年末です。
クリスマスや忘年会などイベントが多くなる年末は何かと慌ただしく、大掃除もバタバタとして、思いのほか手が回らないことも。
そこで、おすすめしたいのは秋から始める大掃除です。寒すぎない季節であれば汚れも落ちやすいという利点もあり、自宅にごみを置いたまま年越しする心配もありません。
そこで今回は、いまからはじめられる大掃除のコツを書籍やテレビで活躍中の、整理収納コンサルタントの須藤昌子さんに教えてもらいます。
掃除は「大→小」「高→低」の基本を忘れずに
10月から大掃除を始めるのであれば、窓やサッシから行いましょう。真冬よりも気温が高いので汚れが落ちやすく、屋外の作業でも体に負担がかかりにくいためです。
用意するものは、水を入れた霧吹き・スクイージー・雑巾(水拭きと乾拭きの最低2枚)と、サッシ用に水を入れたペットボトルに装着するブラシがあると、砂ぼこりが多く汚れがひどいときには便利です。必ずしも市販の洗剤を使う必要はありません。
上手に使わないと窓に筋がつくことがありますし、購入すること自体が億劫になり掃除に対して心のハードルが上がることも。洗剤がなくても、交通量の多い幹線道路沿いでなければ、水だけできれいに仕上がります。
スクイージーは力加減が変わると水が残り、そこが跡になるので、右から左へと均一な力で移動させるのがポイント。
次に換気扇やエアコンなど、大がかりなものに手をつけましょう。特にエアコンは出番がない秋に行うのがベターです。フィルターやプラスチックの付属品はシーズン終わりに水洗いをしてマメにケアしていれば、業者に頼まずに済みます。
換気扇も早めに大掃除にとりかかりましょう。おすすめの洗剤は、油汚れもよく落ちて値段もリーズナブルなセスキ炭酸ソーダ。ファンのつけ置きも、外側の拭き掃除にも使えます。
大掃除しながら整理整頓を!
大掃除は「物を減らす」の絶好のタイミングです。窓や換気扇など大物の掃除が終わって室内の掃除に移ったら、棚から物をすべて出して使っているか使っていないかの取捨選択をするといいでしょう。
そこで、行いたいことのひとつが「買い替えた家電など、すでに家にない物の取り扱い説明書の処分」です。取り扱い説明書は厚さのあるものが多く、案外場所をとっています。増税前に家電を買い替えた人は、チェックして不要な説明書は捨ててしまいましょう。同時に、1年間に溜まった書類もチェック。意外と不要な書類を残している場合が多いので、不要な紙類を溜め込んでいないか確認しましょう。
デスクやキッチンツールの引き出しの中も同様に。実は、引き出しの中は意外とほこりだらけなので、中身を出して掃除するのが正解です。
置いておくだけで場所を取る代表格の衣類も、大掃除のときに整理するのがおすすめです。「いつか着るかも」と残したままにして、結局着ていない服を持っているのでは?「1年着なかった服は手放す」と決めて、処分しましょう。早めに整理すると気持ちも部屋もスッキリするでしょう。
大掃除はマメに行い、気負わないのがコツ
これらをすぐ手の届く場所に用意しておくことで、掃除に対する心のハードルが低くなり、マメに掃除するクセがつくでしょう。そうすれば、次回の大掃除がラクになると思います。
須藤昌子さん
フラワーデザイナーから整理収納アドバイザーに転身。『リバウンドしない収納はどっち?』(KADOKAWA)、『死んでも床にモノを置かない』(すばる舎)など、収納に関する著書がある。「おうちスタイリングレッスン」やセミナーも積極的に開催。ブログ『ROOM COZY』はつねにランキング上位。