早割・特割をフル活用して、おトクに夏のバカンスを楽しもう!

早割・特割をフル活用して、おトクに夏のバカンスを楽しもう!

早割・特割をフル活用して、おトクに夏のバカンスを楽しもう!

夏休みのバカンスの計画は、いまからはじめたほうが断然おトク! 早く予約するほど航空券は割引率が高くなるため、その分、旅先のホテルのグレードを上げたり、少しお高めのご飯を楽しんだりすることも。今回は、トラベルジャーナリストの寺田直子さんをガイドに、おトクに楽しめる旅情報をお伝えします!

 

早割は争奪戦! 早めの旅行計画が賢く使うコツ

最近はLCCや格安チケットが注目されがちですが、安くてサービスも行き届いたおトクな航空券は他にもあります。それは航空各社が販売する「早割」や「特割」などの正規航空券。
これらを活用すると通常の半額以下で入手できることもあります。例えば夏の旅行先として人気があり、航空券の設定金額が高い傾向にある北海道や沖縄も、かなりおトクになるはずです。

ただし、注意したいのは「表示された最低価格で行ける」かどうかは、予約するタイミングやフライト時間によるということ。同じ日でもフライト時間により値段に幅がありますし、席が埋まってくると値段が変わります。
早割・特割をおトクに活用するには、時間との勝負です。航空券の予約開始日は、基本的に国内線は搭乗日の2ヵ月前、国際線は約11ヵ月前ですが、早割は75日前からなど種類によって異なるため、航空会社のホームページをこまめにチェックするのがおすすめです。
また、夏休みのような繁忙期の場合、航空会社各社が早割・特割を売り出すタイミングで航空券を購入できるよう、早めに計画を立てましょう。

早朝・深夜の離発着便をメリットととることによって、おトクに旅行できるケースもあります。
ANAが夏(7月12日~8月31日)に運行している『ギャラクシーフライト』は[羽田発10:55PM/那覇着翌1:35AM][那覇発3:35AM/羽田着5:55AM]ですが、最低価格が8,510円と格安。羽田着の時間には公共交通機関も動いているので、復路だけ購入してもかなりリーズナブルに沖縄へ行けますね。

おトクに旅するにはオンラインもチェック!

おトクな早割・特割の航空券を購入するため、早めに旅行計画をするに越したことはありませんが、家族や仕事の都合でギリギリにならないと決められないこともあると思います。 そんな時は、楽天トラベルやエクスペディアなどのOTA(オンライントラベルエージェント)もチェックしてみましょう。意外な掘り出し物と出あえることがあります。

 

このときに利用すると便利なのは、月ごとに最低価格を調べられる『KAYAK(カヤック)』や『Sky Scanner』などのメタサーチサイトです。 ただし、表示された値段だけで判断しないよう注意。OTAの航空券は、発売元をたどると海外の会社で予約が英語の場合もありますし、フライトがキャンセルになったときに正規航空券のような手厚いフォローを受けられない場合もあります。不安があるなら避けたほうがいいでしょう。

 

さらに、海外旅行の場合に気をつけたいのは燃油サーチャージ。航空各社で設定価格が違うだけでなく、区間毎にかかるため、経由地が多い航空券はその分だけ加算されます。結果的に経由便より高い直行便とそれほど変わらないという場合も。 それを避けるためにも、必ず最終的な支払い料金を比較することが必要になります。ほかにも、予約変更不可など、料金が安くなると利用条件が厳しくなる場合もあるので、よく確認してから確定をしましょう。 ちなみに燃油サーチャージは変動制。4月1日から値下げ傾向にあるので夏休みの予約・発券はいまがグッドタイミングです。

 

●オンライン予約のメリットとデメリット

 

1)メリット

・格安チケットの比較ができる

・掘り出し物のチケットを入手できる可能性がある

 

 

2)デメリット

・ホームページが英語のみの場合が多い

・フライトキャンセル、予約がないなどのトラブルは原則、予約サイトとの交渉となり空港カウンターでフォローが受けられないことがある

 

今年、私が香港に取材に行く際にかかった航空券の代金は、燃油サーチャージなどを含め、さらにマイルを使って往復20,290円。
A社の場合が66,000円、B社が44,000円だったので、かなりおトク感がありました。
実はこれは、国内線の早割とLCCを活用したことにより成立した金額。最初に調べたA社とB社は成田発着。1000円程度の格安のリムジンバスもありますが、都心から成田までの移動時間や交通費を考えると、羽田発着便のほうがコストも時間も抑えられるはずと考えました。
調べたところ、A社の「ウルトラ先割」が[羽田⇒福岡]で10,900円。福岡からは、LCCのC社が就航しています。このチケットが7,000円だったので、往復の合計は35,800円。
私の場合はマイルも利用したのでさらに安くなったわけですが、それを使わなくても十分お得です。手荷物の預け入れが有料などLCCには制限がありますが、福岡での乗り継ぎの間に博多ラーメンを楽しむなど、+αの楽しみ方もできるので、良い航空券の買い方ができたと思っています。

早割・特割を活用して行きたい、旬の旅先!

早割・特割を活用した旅先選びのポイントは、国内では「発着便が多いこと」。便が多ければ席も多く、航空券がとりやすいのです。

 

そこで、いまおすすめしたい国内の旅先は、世界遺産に登録されて環境が整いつつある長崎の五島列島です。フェリーを利用して向かう場所なので、アクセスに若干時間がかかりますが、長崎はフライト便数が多く時間帯の選択肢も豊富なので、早割・特割を活用しながら滞在時間を長めにとることもできます。

 

広島もおすすめです。市内や宮島だけでなく、尾道や鞆の浦など見どころがたくさんあります。1泊や2泊の短い滞在日数ですべての観光地に足を運ぶのは大変ですが、航空券が安くなったぶん、宿泊日数を増やしてレンタカーを借りて観光地を巡るなど、滞在を満喫する楽しみ方ができると思います。

 

また、早割・特割以外にも格安に旅をする、とっておきのコツを最後にお教えしたいと思います。それは、航空各社のサイトをチェックして、航空会社各社の直行便就航の記念タイミングを狙うことです。

 

あっという間に売り切れましたが、3月にLCCのJetstarが成田⇒宮古(下地島)に就航した際は、記念で航空券を385円で売り出しました。通常でも、成田からは6,990円、関空からは5,990円と格安ですが、まさに破格の値段と言えます。

 

また、今年攻めているANAは、2月にウィーン直行便の就航をはじめ、今年後半には成田~インド・チュンナイ線を就航予定です。5月24日(金)からはハワイに総2階建てのエアバス380を就航予定。これまで約270席だったのが、約520席の便になるので座席の供給量は倍。早割・特割で航空券がとりやすくなるはずです。

 

※掲載している国内線の価格は全て税込です。

 

 

<監修者プロフィール> 寺田直子さん

日本およびシドニーでの旅行会社勤務経験を経て、トラベルジャーナリストに。訪れた国は約90ヵ国。山口県観光審議委員、青森県の観光アドバイザーも務める。著書は「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究者)など。第13回フランス・ルポルタージュ大賞インターネット部門受賞