4月は昇給の季節。増えた収入を「生きたお金」にする方法

4月は昇給の季節。増えた収入を「生きたお金」にする方法

4月は昇給の季節。増えた収入を「生きたお金」にする方法

夫や自分の昇給! 家計が潤う嬉しさとともに仕事での成果が評価されたことでモチベーションも上がるはずです。そんな時だからこそ、考えたいのは“生きたお金の使い方”です。家計管理のアイデアに定評があるファイナンシャルプランナーの二宮清子さんに、家族や自分の幸せな毎日のための賢いお金の使い方をお伺いしました。

 

増えた収入をためる・使う前に「なぜ?」を考えましょう

お給料が増えても、ただの「消費」にお金を使うのはもったいないことです。

購入した後のことを考えず、収入が増えたぶんだけ「消費」に走ると、お金が残らないどころかマイナスになってしまいます。

 

例えば、昇給すると「車のグレードを上げる」、「家を買う」、「子どもを私立に進学させる」など、ランニングコストが高いものにお金をかけてしまうことがあります。しかし、車の場合グレードが上がると部品交換代などが高額になり、マンション購入の場合は毎月の管理費が高いことも考えられます。ランニングコストが高い物で「消費」するのは、「生きたお金の使い方」ではありません。

 

そのときは自由にお金を使えたとしても、子育て世代であれば支出は年々増えていきます。例えば私立学校への進学や、大学進学、上乗せになったランニングコストなど、今後考えられる将来的な支出を考えずに、増えた収入分を使ってしまうと、お金は残らないどころかマイナスに陥ってしまうのです。

 

そこで、賢くお金を使うために、最初に自身の「お金に対するビジョン」を明確にすることからはじめましょう。

 

①家計の現状を把握する

「収支・財産・負債」を整理しましょう。お給料が増えた時点での支出を把握することで、どう節約すれば効率的なのかもおのずとわかってきます。

 

②貯蓄目的を整理する

お金をためるなら、「将来的に必要な物を買うためにためるのか」「なにかをはじめるための資金にするのか」その理由を考えましょう。同時に、目的や目指しているゴールまで考えることが必要になります。

  
 
 

増えた収入を上手に使うコツ、「楽しみのために使うのは3割だけ」

お金が「たまる人」と「たまらない人」には特徴があります。「たまる人」は収入が増えた分を貯蓄にまわし、「たまらない人」は生活レベルを上げてしまいます。一度生活レベルを上げると、なかなか下げることができないので、どんどんためられない人になってしまいます。

 

かといって、貯蓄を優先して節約を心がけたとしても、お金を使わないことがストレスになるのであれば本末転倒。心身ともに健やかでなければ、お金を生み出すことはできません。実際のところ、お金は使うことも大切です。

 

では、どのようにお金を使うといいのでしょう? 肝心なのは「生きたお金の使い方」をすること。なおかつ「合理的」であること。具体的にいうと、家族や自分に対してリターンがあるものに対して出費をすることです。

 

その際、使い方の割合を考えるようにしましょう。おすすめは増えた収入の「3割は楽しみ」に使い、「残りは貯蓄」することです。では、どのようなことにお金を使うとよいのでしょうか?

 

【 増えた収入の上手な使い方例 】

① 「遊び」だけでなく「学び・経験」まで買う

例えば家族旅行に出かけるとしても、ただの観光や遊びではなく、見聞を広げるための海外旅行、自然と親しむキャンプやアクティビティなど、日常生活にはない体験ができる旅先を選ぶといいでしょう。そこから得た知識は「内なる資産」のため、次の収入につながる可能性もあります。

 

② 子どもや自分の将来のために投資する

仕事で必要な資格取得のための勉強や子どもの習い事などに使うのも良いでしょう。子どもの習い事は毎月の出費になるので、なにを習わせるのかはよく考えましょう。

 

③ 良好な人間関係を築くために使う

友人や職場関係の人、また両親などと豊かな人間関係を築くためにお金を使うことも考えてみましょう。食事や旅行など、自分の周りの人と良好な人間関係を構築することは「将来に対する投資」です。

 

【 増えた収入の上手な貯蓄例 】

④ 貯蓄は分散して行うこと

しっかりためていくには、投資や積立型保険商品などで資産を築くことも大切です。預貯金は“お金が見える”ため、いつでもお金をおろして使うことができてしまいます。子どもが生まれたばかりやまだ小さかったりするのであれば学資保険、老後のためなら個人年金など、目的に応じて預貯金と金融商品に分散するとお金はたまりやすくなります。


 

女性だからこそ考えたい、「賢いお金の使い方」

女性が大好きな「自分へのご褒美」。その場限りで終わりがちな自分へのご褒美は、未来の自分に返ってくるものがなかなかありません。リターンのある支出が「生きたお金の使い方」だと考えると、毎日のモチベーションアップに繋がる、仕事が頑張れる「ご褒美」であれば、いいお金の使い方になるでしょう。

 

例えば30代以降であれば、お肌のことが気になりがちなので美容に使ってみると、毎日をハッピーに過ごせるかもしれません。

 

また、子育てがひと段落すると、専業主婦から社会復帰のために資格取得を目指す女性も多くなります。なにか資格がないと自信がなくて一歩踏み出せないのはよくわかりますが、ここで気をつけたいのが格取得のためにはお金に加えて時間が必要だということです。自宅で勉強ができれば効率的ですが、学校や職業訓練に通うとなると、それまで家事にあてていた時間が少なくなります。家事の時間が少なくなったぶん、外食や惣菜を買う機会が増えてしまうこともあります。予想外の出費で家計の収支バランスが崩れてしまわないように、計画的にお金を使いましょう。

 

 

自分のモチベーションを上げるための「ご褒美」や、スキルアップのための「投資」は、生きたお金の使い方と言えます。お金を使うとき、自分にどんなリターンがあるかじっくり考えてみることを意識しましょう。

 

<監修者プロフィール> 二宮清子さん

家庭科教師時代に「家計管理」を生徒に教えていた経歴がありながら、主婦時代に赤字家計に転落した経験から「お金の大切さ」を痛感してファイナンシャルプランナーに。『ALL About』で家計簿・家計管理ガイドとしても活躍中。