人生を豊かにする! 私が輝く時間の作り方
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人生を豊かにする! 私が輝く時間の作り方
視覚化すれば「隙間時間」が見えてくる!
手帳の時間軸にそって自分のスケジュールを書いて視覚化をすると、いつもとは異なる視点から行動を見ることができます。そこでわかるのは、自分で「忙しい」と思っているのは意外と勘違いが多いということ。忙しい人ほどいまはスマートフォンでスケジュール管理してリマインド機能を活用していると思いますが、見えているのは、その時間やその日だけの“点”。
紙の手帳に書くことによって俯瞰できて、スケジュールが“面”で見えるようになります。そうすると、思っている以上に“むだな時間が多い”ことがわかってくるでしょう。
私がスケジュールを手帳に書きはじめたころは、朝9時~夕方5時のフルタイムで働いてから、夜10時ごろまでヨガのレッスンをしていました。毎日が自転車操業の忙しさでしたが、手帳を書くことによって移動の電車内が“隙間時間”だということに気づいたんです。そこで、そのわずかな時間を利用して本を読む、ブログを書くなど“活用”するように変わっていきました。
また、手帳に仕事のシフトを書くことで、『これでいいの? 来月もこの仕事したい?』と忙しい日々のなかで立ち止まることができるようになりました。その結果、自分自身と向きあう時間ができ、『私でなくてもいい仕事だ』と気づいたものは手放して、本当にやりたい仕事だけをやれるようになったのです。
未来の自分を決めるのは、いまの自分です。「忙しい」や「時間がない」のがいまであれば、未来はその続きでしかありません。手帳は先の予定を書くため、 “未来から自分を見る感覚”を持つことができます。すると、「やりたい!」と思っている自分に気づくことがモチベーションになり、時間管理がうまくなっていきます。
●時間を可視化することの5つのメリット
①後回しにしていた「やりたかったこと」ができる
②旅行など、ずっと行きたいと思っていた場所に行くことができる
③身につけたかった新しい習慣が身につく
④先週の反省と今週の立て直し、来週のやりたいことが見える
⑤自分だけの時間が充実する
「隙間時間」の活用のためにちょっとしたことを、省かず書く!
手帳にスケジュールを書くときのコンセプトは、「ワクワクすることを書く」こと。だから具体的に決まってなくても、やりたいことを先取りで書きます。なかには思いつかない、書けないという人もいるかもしれません。
それは、“やりたくないことをいましている”からで、心が疲弊しているからです。だから書くのは、ちょっとした「このくらい当たり前」と思われることでいいんです。休日にダラダラ過ごして後悔する方もいると思いますが、それは一見「どうでもよさそうなこと」を「書かないからやっていない」ともいえます。
書くことは大きなワクワクでなくても構いません。例えば「会社帰りに高級プリンを自分のために買う」でもいいんです。日々のルーティンが終わって疲弊していると、何をすればいいのかわからなくなります。でも、自分にちょっとしたご褒美をあげる隙間時間を手帳に書くことが大切です。ご褒美ならば、手帳に書くだけでもご機嫌になりませんか?
ご機嫌になるために、ほんの少し立ち止まって考える時間を作るのが、手帳にスケジュールを書くことなんです。
とにかく、大事なことは自分のスケジュールを視覚化すること。
だから、家事も書きます。家事はいつでもできますし、緊急性が低いかもしれません。ですが、階段の隅に置いてある雑誌や玄関に置いた廃品回収物は「捨てなきゃ」と思いつつ、捨てるのを忘れているとつねに視界に入ってきます。押入れを片付けようと思って、2~3ヵ月そのまま。なんてことも多いかもしれません。こんな「やらなきゃ」いけない家事のひとつひとつは小さいことですが、時間に追われている感覚に陥ってしまいます。
例えば「廃品回収日の朝7時に雑誌や回収物を捨てる」「朝9時から15分だけクローゼットを片付ける」と手帳に書く。つまり、自分との約束を書くように心がけましょう。お金をもらえる仕事だけが、手帳に書くスケジュールではありません。
「隙間時間」ができると、心の「ほこり」がとれて健やかな毎日に!
キャリア女性の場合、業務上の都合や、ステップアップなどのために資格をとる方も多いかもしれません。
その勉強をするために隙間時間を活用したいですよね。本当に「取得したい!」という意思が強ければ、上手に活用できるはずです。それが「自分のためなのか」「資格を取得した暁に自分がどうなっているか」が見えていると、人はやる気になるです。
資格取得の時に大事なことは、なんのために取るのか? です。 自分のためではなく、「やらなきゃいけない」と義務感が先に立っている場合は、なかなか難しいかもしれません。
そんなときは、手帳に書いたちょっとしたワクワクすること、「ほかでご機嫌になれること」に目を向け、気持ちをリフレッシュさせるのもいいでしょう。
次に、隙間時間を効率という目で見ると、どうでしょう?
例えばキャリアアップのためにTOEICの勉強をしている場合。フルタイムで働いていると、「英単語を覚える時間がない」ということがあるかもしれません。ここで、考え方を「1日の1%だけ頑張る」と変えてみましょう。24時間は1,440分、1%は約15分間です。タイマーを使って15分間だけ、とにかく集中して英単語を覚えてみましょう。
このやり方は、英単語を覚えるだけではありません。例えば専業主婦や兼業主婦の方なら、「冷蔵庫の右の扉の棚だけ片付ける」としてもいいと思います。たった15分間の隙間時間かもしれませんが、この積み重ねが大事になっていきます。
そうやって隙間時間にできることを積み重ねていくことは、心にたまったほこりを取り除くことでもあります。というのも、先述の「15分間の積み重ね」で終えられたことがあれば、「やらなきゃ」という思いを手放し、重くなっていた気分が軽くなって、感情豊かな毎日を送れるようになると思うのです。
そして、手帳にスケジュールを書くことで自分のすることがクリアになるため、迷うことが少なくなり決断が早くなります。結果的に仕事や家事の効率が上がり、自分の時間が持てることで心の余裕にも。心が軽くなればフットワークも良くなるので旅行に出ることができるなど、心豊かに歩める人生につながっていくと思いますよ。
青木千草さん
手帳ライフコーディネーター、ヨガスタジオCITTAオーナー兼ヨガインストラクター。手がけた『CITTA DIARY』は2016年、2017年連続でAmazonの手帳ベストセラーランキング1位を獲得。著書に『CITTA式 未来を予約する手帳術』(かんき出版)などがある。